2013年5月30日木曜日

スタッフワーク、役者共に。

お手玉よりスタート。
そして今回はスタッフワークの話し合いから始まりました。
それぞれ担当部署があり、プランを持ってきていました。今ある数少ない手がかりからプランを練ってきています。ですがどうしても演出の柳沼さんの頭の中を探るに留まるものとなり、それぞれの持ち味が出し切れていない様子でした。そもそも役者もあり、スタッフも。ということが非常にハードルの高いことだと思うのですが、今回は最終年度の三回目。どうしてもやり切りたいんだと思いました。
柳沼さんからプランの核となる構想が示され、各自持ち帰りとなりました。
 
 
 
さて稽古へ。
プロローグを経過し、創作した短編部分へ。前回の講座で阪本さんとみんなでつくったシーンを発表します。
柳沼さんからは厳しい指摘がありました。そして再度演出のイメージをみんなに伝えられていました。一度時間をかけてつくったシーンですので、指摘に対応するのに少し時間がいりましたが、柳沼さんが上手くメンバーの気づきを誘発しながら、自立した行動、演技へと向かっていっているようでした。
 
 
さて、高いハードルが見えてきているように感じます。
自らで考える力を育みながら、作品が作品になっていきます。
 
沢(5/29)
 


2013年5月25日土曜日

プロローグの少し先。

柳沼さん不在の今回のラボ。
プロローグ、個人の語りパートを、阪本さんを中心にみんなで見合いながら稽古。お客さんに何を届けるか、そしてどうやったら届けられるかを何回も何回も整理していきました。少し立ち止まり、それぞれ内容を深めるチャンスです。
 
プロローグから少し先に進み、以前創った短篇創作を取り込んでみました。
元々ある台本から、それぞれセリフを組み替えたり、立ち位置を考えたりして演出的な部分もみんなで行い、シーンを立ち上がらせていきます。内容はかなり体に染みついているので、どうしたら魅せられるか。それぞれに意見が出てきていました。
どんどんイメージを立ち上げ、いよいよ本編の方に立ち向かっていきます。
 
沢(5/25)
 

独特な創作現場。

数少ない劇研でのラボ。空気感、広さを吸い込みます。
 
今回はプロローグの通しを何回かしました。
ラストの通しでは自然な役者のたたずまい、そして語りのバトンタッチもスムーズで、スジがしっかり頭の中に入ってくるようになっていました。
 
 
今回はお客さんが来られていました。普段関東で女優をされている方です。
お話させていただいていると、今回の創作スタイルに少し驚いておられるようでした。
普段、本家の烏丸ストロークロックでもやらない創作方法、作業であるとのことです。1年を通して、そして最長3年間を同じ演出家と過ごすラボ。この形式ならではの方法であります。
 
 
▻創作方法
テーマに沿ってラボ生それぞれが題材を選び、一人芝居で創作作品を上演。その中から一つを選び、題材にちなんだ10分間の短編を創作。12編ほど完成し、現在プロローグ、そして創作した短編を構成した本編に向かおうとしている。
 
沢(5/22)
 

2013年5月20日月曜日

みんなで景色をつなぐ。

前回に引き続き、プロローグの中身を深めていきました。
1人ずつ(全員ではないが)語りのパートがあり、題材の時代背景等に触れ、イメージを構築し、バトンタッチしていきます。また、舞台のはじまり。ということでその語られ方、役者の在り方が重要であり、何度も柳沼さんから指摘があります。決して仰々しくなく,繊細すぎず、その人がそこに在れるように。

喫茶店シアンクレールの中だったり、電車の中だったり、役者みんなでそれぞれの語りの場に付き添い、雰囲気、感触を演出します。
はじまりの景色もだいぶ見えてきて、この後の展開もイメージしやすくなってきているのではないでしょうか。



プロローグ完成し。

今回は久々のアトリエ劇研での稽古。
本番となる会場となる空気をいっぱいにすって、練習に励みます。

この日は完成したプロローグ台本が配布され、それぞれの役割が段々と明確になってきました。
前回までの箇所を丹念に繰り返し、そして今回配布分の流れの解説がありました。


稽古後、スタッフ関連の話し合いがありました。
今回は宣伝美術について。もう間もなく完成となります。そして今回はテクニカルディレクターの西田さんも見学に来られていて、ラボ生とスタッフワークをどのように進めていくかの打ち合わせをしました。舞台、照明、音響、広報、制作に関して、ラボ生が主導しながら進めていきます。3年目ですので、もうほぼラボ生だけでのスタッフワークも可能なのかもしれません。すごいことです。



2013年5月12日日曜日

スタッフワークも同時進行で。

昨日のラボは阪本さん主導で、前回配布の台本の中身を進めていきました。
自主的に作品を深めていく流れがあって、話し合いの場でも積極的に意見が飛び交います。
 
そしてスタッフワークもそろそろ活発になってきています。
写真は、講座の後半で行ったチラシ会議。どのデザインのチラシにするのか投票をしていました。そろそろチラシもお目見えとなりそうです。お楽しみに!
 

2013年5月10日金曜日

公演稽古スタート

 
今回よりドキドキの公演稽古スタートでした。
柳沼さんより台本が最初の2ページ配られ、まずは声に出してよんでみました。
そこから、役名をそれぞれが自分で考え、その後配役されていました。

『有機的にみせたい』

との柳沼さんよりの言葉。
役者がそれぞれで対等に舞台に立ち、それぞれのあり方で言葉を交わすということ。
今まで短編をラボメンバーで創作し、作品にし、そしてみんなで一人の人物、そして時代背景を学んできました。ですのですっと自然に出来てしまうことなのではないかと思います。確実にそれくらいの努力をしてきています。

今回は2ページの台本でしたが、導入部分ということで、作品のスタンス、全体のビジョンを強く読み取ることができました。さてこれから。 楽しみです。

2013年5月6日月曜日

最後の大事な話し合い。次回からの作品作りに向けて。

今回のラボ。
前回に引き続き『学生運動』のプレゼンよりスタート。
自分がその時代に生きていたらどうするだろうか。という語り口が多く見受けられました。特に若い世代の方は、大学、バイト先での友人との関係、会話を引き合いに出しながら話をしているのが印象的で、あきらかに当時の学生運動が起きていた時代とは”違う”ということがわかりました。
 
 
全てのメンバーのプレゼンを終えてから柳沼さんが主題としたのは、「当時の”感覚”のリアリティを、どう現代の舞台にあげるか」という点です。この感覚を持つことが、大きな武器になるということです。
 
そこで先ほどの、どういう点で当時と現代との”感覚”の”違い”があるかを話し合っていきました。話し合いの中で、「あ!」と何かに気づく方が多く、話が腑に落ちていっているのがわかりました。
違いとして、当時は「いじめ」や「無視」という言葉はあまり使われていなかっただろう点。そこから、ひとりに引きこもる感覚はなかったんではないかという点。そして、当時は『繋がり』ありきの社会だったという点。まで話は進みました。
そのあたりを、それぞれの感覚にどう落としていくかは、これからの課題であると思われます。しかしメンバー間で大きな共通項ができたことは確かだと思いますので、とてもいい時間になったのではと思います。
 
 
次回からは作品創作。いよいよとなります。
最後に、柳沼さんから『売れる劇団になるためのコツ』が伝授され、講座終了となりました。
 
 

2013年5月3日金曜日

一人一人がクリエイターを目指す。

今回のハナレズ。
 
いつも通り、お手玉から。
 
 
 
その後、今回の題材の元となる、『タカノエツコ』像についてのそれぞれの考えをプレゼンしていきました。
手記はもちろん、タカノさんの生きた時代背景も学び始めているなか、メンバーはそれぞれの見解を述べていきました。そしてそれを受け止める柳沼さん。
それぞれの意見を受け、自然と話し合いが始まりました。「それ、自分もわかるな。」という意見であったり、人の意見を聞いててうなずく姿であったり。
 
続いて『学生運動』についての考えをプレゼン。
大きな事象であり、学ぶだけで多くの時間を要します。そして意見があがるなかで、考えが途中で止まっているものがあり柳沼さんがそれを指摘。
「物事に対して、思考停止に陥らないこと。」
こういった意見をもらっていました。思想以前の問題として、自らで学び考える力を持つこと。
 
柳沼ラボの最終目標。クリエイターとしてひとり立ちすること。
まだまだ大きな壁が多くあると思いますが、初心をわすれず、アクターズラボメンバーとして巣立ちの時まで立ち向かっていってほしいと思いました。