2013年7月5日金曜日

深く細かく入っていって・・・

劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック”ハナレズ”



今回はタタキの現場から。
朝一でメンバーが駆け込んできて、すぐに作業開始。
今回とても重要な床面の塗装作業です。写真からは、ベニヤに黒い線を塗っているのがわかりますね。
こだわりの床面ですので、何工程か作業しやっと完成。(完成品は本番の舞台をお楽しみに)


それから場所を移し、稽古に入っていきました。
配役の代わった1シーンを長く時間をとって稽古。出ていないメンバーも、演技、そしてそれに対するダメ出しをしっかりと見て、聞いています。ハナレズメンバーのこういう姿勢なしには、濃密な作品世界は成立し得ません。



その後、3、4シーンほど。
メンバーが自主練で形にして来たものを見て、柳沼さんからの指摘、修正。今回の稽古では、自主練での創作の方向性がだいぶ合ってきていました。柳沼さんのヒントを上手く掴み、世界を深い部分で共有できつつある証拠です。
ですが言葉で語りすぎていたり、説明すべき背景をそのまま語ってしまったり。。
ここに柳沼さんからの的確で具体的なフォローが入り、行動や雰囲気で伝えたり、説明を巧妙に隠す演出/セリフの変更がありました。



今日は朝の10時から夜の10時まで。
そして夜間にもメーリングリストで、修正点の確認、スタッフワークの確認等の情報が遅くまで飛び交っていました。まさしくラストスパート。みんなに気合いがのっています。

沢(7/3)


2013年7月2日火曜日

全体の見直し。

劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック ”ハナレズ”



柳沼さん主導のもと、前回の通しを受けての全体の見直しを行ないました。
ネタバレになりそうですので具体的にはお伝えできませんが、タカノエツコさんと、今の我々。この対比で、もっと劇世界が強くなっていきそうです。当時をみて、今をどう捉え直すか、あと2週間ほど、非常に興味をそそられる部分です。


また、舞台美術の特性を生かした、かわいらしい演出も試されていました。
深みがあり、そこに様々な仕掛けが用意され、面白い作品へとさらに変貌していきます。

沢(6/29)


通し稽古を終え。

 劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック ”ハナレズ”


通しでした。
今期初の通し。スタッフへのお披露目も兼ねて実施。つなぎの部分等、まだ完成していないところもありましたが、上演時間1時間と少し。今までの成果を出し切ろうと、みな必死に舞台に立っていました。


今までのハナレズと違って見えたのは、メンバーそれぞれがメッセージを持って(持とうとして)舞台に立っていたこと。
自らでの詳細なリサーチにより、否応なく学生運動を描くこと、この時代に生きた人物を演じることが突きつけられるのだと思います。それゆえに、本番への期待も高まりましたが、乗り越えるべきラインは高いなとも感じさせられました。




通しを終え、ミーティング。
作品面では演技面でのダメだし、そして構成について告げられます。
一度全体をやってみたこと、そしてそれを俯瞰できたことにより、益々作品を完成させるために必要なものが見えてきました。

スタッフワークも合わせ佳境にきていますが、3年目、最後です。
絶対に乗り越えて、いい作品が生まれると思います。


ですのでぜひ観にきてください。

沢(6/26)



2013年6月24日月曜日

役者の在り方。



土曜日のハナレズ。今日は正午から夜の9時まで。
写真でもお分かりいただける通り、最後には外が暗くなっています。










さて今日は、追加するシーンを創作していきました。
前回の講座で課題として挙がった、高野さんの時間の流れ、メッセージ的に足りなかったところを補っていきます。まずはメンバーがつくってきたものをみて、柳沼さんがアドバイスを。他の可能性を考えていきました。



その後、台本になっている場面のセリフの一部をカット。全体を調整していきます。
そしてシーン練へ。作品の稽古に入ってから何度も思うことですが、役者のあり方がとにかく難しいです。シーンの流れによって変えていかなければなりませんし(例えば説明台詞のとき、劇中劇のとき、コロスのとき)、何が正しいのかをメンバー内で発見していかなければなりません。
いずれにしても共通しているなと気付いたところは、観客、舞台上に対して開いているかということです。相互でディスコミュニケーションになっていないか。もちろんそれがわかっても、実践するのがまた一段と難しいわけですが。敏感になりながらもゆったりと自然体に構えた演技が求められます。今までのハナレズにはなかったものを、柳沼さんはグイグイと求めてきているように思います。

柳沼さんの実演あり、阪本さんのいい塩梅のアドバイスあり。毎日の自主練も合わせて作品が紡がれていきます。

沢(6/22)



2013年6月20日木曜日

作品の全体像が、これからスピーディーに見えてくる。

 
劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック”ハナレズ”
 
 
前々回からの自主練を経て、リニューアルした短編を柳沼さんに披露しました。6、7つにも及ぶ数の作品を、それぞれに時間を見つけて稽古してきたのでしょう。以前とがらっと変わっていて驚きました。詰まったりセリフがうろ覚えだったりというのはありましたが、何より作品ごとにメッセージがしっかりとあり、連続でみると『あかるい場所まで』の全体像が浮かび出てくるようでした。
 
お披露目が終わり、柳沼さんより構成について。
足りないシーンであったり、役の交代、場所の変更など再設計図が述べ伝えられ、柳沼さんも一段と気合が入り、「いよいよ」という風に見受けられました。
 
 
その後、衣装合わせ→ロッテリアでのスタッフミーティングへ。
作品がその風貌を、力強く見せ始めました。
 
沢(6/19)


作品がダイナミックに動き出す少し前の自主練

劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック“ハナレズ”


今回は柳沼さん不在での稽古。
ですが演出補の阪本さん指揮の下、あたためておいた短編のシーンがどんどんリニューアルされていきます。短編というのは、ラボ中期に皆で創作した、12編ほどの10分間の作品のこと。

これらが核となり、柳沼さんが構成でそれらを結びつけ、作品へと変貌していきます。
沢(6/15)


ただただ、誠実に。

劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック”ハナレズ”


自主練の成果発表をしていきました。
それを受けて、柳沼さんから様々なアドバイスが伝えられます。最近はこのスタイルが定着してきていて、まず役者が主体的に場面を作る。そこから柳沼さんにお披露目→ダメだし。という流れ。















今回は再びプロローグ部分。
はじまり。ということで特に大事に大事に稽古していきます。劇の一言目を言うのはメンバーのうちの1人ですが、ここをしっかりやることで、観客の見方もいい方向へ誘うことができます。また、この一言目の感覚は、劇中様々な場面で必要になってくるとのこと。ですのでみんな、一言目を発する演者と同じ気持ちになって息を吸い込み、言葉を発するイメージをしています。

















お客さんの了解を得ながら丁寧に。形骸化せずに毎回客席をうかがえる度胸を持って舞台に挑みます。ただただ、誠実に。

沢(6/12)