2013年6月24日月曜日

役者の在り方。



土曜日のハナレズ。今日は正午から夜の9時まで。
写真でもお分かりいただける通り、最後には外が暗くなっています。










さて今日は、追加するシーンを創作していきました。
前回の講座で課題として挙がった、高野さんの時間の流れ、メッセージ的に足りなかったところを補っていきます。まずはメンバーがつくってきたものをみて、柳沼さんがアドバイスを。他の可能性を考えていきました。



その後、台本になっている場面のセリフの一部をカット。全体を調整していきます。
そしてシーン練へ。作品の稽古に入ってから何度も思うことですが、役者のあり方がとにかく難しいです。シーンの流れによって変えていかなければなりませんし(例えば説明台詞のとき、劇中劇のとき、コロスのとき)、何が正しいのかをメンバー内で発見していかなければなりません。
いずれにしても共通しているなと気付いたところは、観客、舞台上に対して開いているかということです。相互でディスコミュニケーションになっていないか。もちろんそれがわかっても、実践するのがまた一段と難しいわけですが。敏感になりながらもゆったりと自然体に構えた演技が求められます。今までのハナレズにはなかったものを、柳沼さんはグイグイと求めてきているように思います。

柳沼さんの実演あり、阪本さんのいい塩梅のアドバイスあり。毎日の自主練も合わせて作品が紡がれていきます。

沢(6/22)



2013年6月20日木曜日

作品の全体像が、これからスピーディーに見えてくる。

 
劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック”ハナレズ”
 
 
前々回からの自主練を経て、リニューアルした短編を柳沼さんに披露しました。6、7つにも及ぶ数の作品を、それぞれに時間を見つけて稽古してきたのでしょう。以前とがらっと変わっていて驚きました。詰まったりセリフがうろ覚えだったりというのはありましたが、何より作品ごとにメッセージがしっかりとあり、連続でみると『あかるい場所まで』の全体像が浮かび出てくるようでした。
 
お披露目が終わり、柳沼さんより構成について。
足りないシーンであったり、役の交代、場所の変更など再設計図が述べ伝えられ、柳沼さんも一段と気合が入り、「いよいよ」という風に見受けられました。
 
 
その後、衣装合わせ→ロッテリアでのスタッフミーティングへ。
作品がその風貌を、力強く見せ始めました。
 
沢(6/19)


作品がダイナミックに動き出す少し前の自主練

劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック“ハナレズ”


今回は柳沼さん不在での稽古。
ですが演出補の阪本さん指揮の下、あたためておいた短編のシーンがどんどんリニューアルされていきます。短編というのは、ラボ中期に皆で創作した、12編ほどの10分間の作品のこと。

これらが核となり、柳沼さんが構成でそれらを結びつけ、作品へと変貌していきます。
沢(6/15)


ただただ、誠実に。

劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック”ハナレズ”


自主練の成果発表をしていきました。
それを受けて、柳沼さんから様々なアドバイスが伝えられます。最近はこのスタイルが定着してきていて、まず役者が主体的に場面を作る。そこから柳沼さんにお披露目→ダメだし。という流れ。















今回は再びプロローグ部分。
はじまり。ということで特に大事に大事に稽古していきます。劇の一言目を言うのはメンバーのうちの1人ですが、ここをしっかりやることで、観客の見方もいい方向へ誘うことができます。また、この一言目の感覚は、劇中様々な場面で必要になってくるとのこと。ですのでみんな、一言目を発する演者と同じ気持ちになって息を吸い込み、言葉を発するイメージをしています。

















お客さんの了解を得ながら丁寧に。形骸化せずに毎回客席をうかがえる度胸を持って舞台に挑みます。ただただ、誠実に。

沢(6/12)

2013年6月10日月曜日

『引き受ける』

6月8日のラボ。

左京東部いきいき市民活動センターにて、2講座分の長い稽古時間でした。
場所がゆっくりと時間が流れている雰囲気で、稽古もじっくりと時間をかけて実施しました。


まずはいつも通りのお手玉。そして舞台プランについて。
今回は新しいプランが提出され、みんなの好評価を受けていました。柳沼さんの頭の中を探るのではなく、自分で資料を見つけ着想を得て、プランを持ってきたようです。舞台がほぼ決まりましたので、ここから衣装、小道具、照明など舞台上にあがるものが考えられていくことと思います。

さて稽古へ。
今回は新台本が配られました。今まで練習してきたプロローグを分解し、短編と交互に織り交ぜながら劇を構築していくようです。それぞれで考えていた独り語りも台本となり、余計な部分が削がれクリアになっていました。
最初の台詞の入り方。客の引きつけ方、そして前の人の空気を『引き受ける』ことが多く実践されていました。いずれも繊細であり、柳沼さん、阪本さんが自ら演技をみせながら、何度も繰り返していました。
今後、こういった演技が要求される場面が増えていくとのこと。
思考を共有し、場を共有し、空気を共有していきます。



思考を共有していく。



6月5日のハナレズ。
今回はまず話し合いからスタート。劇世界についてみんなで共有していきます。
今回題材となる本が、色々な評価が既に下っているため、何か今の我々ならではの再評価ができないか。という話が柳沼さんからありました。
タカノさんが通っていた店、大学など、『なくなってしまったもの』がたくさんあり、その視点から語ることはできないかということに。第三期講座のスタートも、「京都からなくなってしまったもの」からのスタートだったので、みんなしっくりときているようでした。

このような形で、柳沼さんの思考(見えているものや悩んでいるところ、考え方の変遷まで)を赤裸々に話し、メンバーからもそれぞれの考えを引き出していました。



その後、稽古へ。
自主練で作ったシーンがあっという間に覆される中で、柳沼さんの考えを理解しようとしながら、そして自らで考えながらシーンが少しずつ前に進んでいっています。