2012年10月18日木曜日

人と人

ハナレズ、創作一人芝居が終わって一段落。
ですがすぐに次のステップへ進みます。今日のメインは本番の題材選び。そう、前回の発表作品から一つ、題材を選ぶんです。



さてまずは、メイン以外の部分から。
いつも通りお手玉からスタート。そしてその次に新しいことをやりました。
それは、1本の棒を落とさないように、2人ペアになって中指で挟みます。



まずは、サポートの坂本さんと柳沼さんでお手本を見せます。その後、坂本さんも混ざりラボメンバーで実践。
一方が息を吐き棒を押し出す。もう一方は息を吸い、受けとめる。交互に呼吸し、棒と人が、押して引いての「波」のように動いていきます。

柳沼さんがおっしゃっていたことで印象的だったのは、一人じゃ何もできないということ。押して。受ける。その2人がいるから、客を引きつける引力が発生する。という言葉です。


そしてラスト、題材選びへ。
「京都から失われてしまったもの」をそれぞれが探してきました。その中からひとつ、選びます。それぞれ、第一希望から第三希望まで発表し、また、理由を添えていきました。
選ばれたのは、学生運動時代のある喫茶店。詳細はおいおいお伝えするとして、この題材が、ダントツで一番人気でした。
意見として多かったのは、現代は失われてしまっていると感じる、学生運動時代の熱。
そしてもう一つは、その時代ならではの人の繋がり。柳沼さんは、特に後者の意見に対し、大いに納得されていました。上に書いたことにも当てはまります。

「人と人」、これから多くのリサーチをメンバーが敢行し、作品を集団で築きあげていきます。







2012年10月11日木曜日

一人の表現者として

今年三年目となるハナレズ。今回は、一人芝居の発表会です。
京都で失われたものを各自リサーチ。直接インタビューし、時にはネットで、時には本を読んで。調べあげたものを演劇の小作品に仕上げてきました。

まずは前回来れなかったメンバーがメンバー同士でお披露目していきます。
私が今まで創作過程を観ていない方が殆どだったのですが、それぞれ良く完成されていて持ち味が出ていました。柳沼さんからの指導を受ける時間があまりなかったにも関わらず、よくしっかり舞台に立てていたと感じました。


そして、19時45分よりお客さんを呼んでの本番スタート。本番と同様の緊張感が走る中の一人芝居でした。
計4回程度しかなかった稽古。そして集団ではなく、一人芝居という個人での孤独な闘い。意を決して、臨みました。


結果はどうだったでしょうか。それぞれ何を感じ、何を得たかが重要なように感じます。7月の本番まであと10ヶ月。そんな状況の中で、こんなギリギリの状況に立ち会えたことは、とてもとても幸せなことだと思います。
三年目、一人の表現者として、それぞれが立ち上がっていくことを楽しみにしています。

沢大洋

2012年10月6日土曜日

孤独な闘い。

ハナレズの講座ありました。
引き続き、京都で失われたものを一人ずつ発表していきます。既に演劇の小作品になっています。

第三期ラボが始まって2ヶ月ちょっと。たった一人で10分間の自分の作品上演。柳沼さんは現状に留まらず、高いハードルを用意し続けていきます。
第二期までは集団の力が良い作品作りに繋がっているように見受けられました。しかし今回はダイレクトに個人の力を要求していくようです。確かに役者は、とても孤独な存在のように感じることがあります。自分の力で活路を見出して行かなければならない場面が山ほどあると思います。

次回、発表です。
このワークで、それぞれの役者としての核に出会い、苦手なことも知り、大きく一歩目を踏み出せることを期待しています。
そして、それぞれがそれぞれの孤独な闘いを見、影響しあっていければ素敵なことだなあと思います。