2012年11月30日金曜日

3年目の挑戦

アクターズラボ+烏丸ストロークロック:ハナレズ
 
 
今回は、ラボ生による創作の発表です。
前回より、3名ずつの3チームに分かれて、自主練により作品を作り上げてきました。
「タカノエツコ」さんの手記からの創作。前回からの2週間、作品を1から立ち上げること、とても大変なことだったかと思います。お疲れ様でした。  


発表の方、すべて拝見させていただきました。
1,2チーム目は、日常の光景を切り取り、流れを作っていました。3チーム目は、闘争真っただ中のシーンを、独白、身振り手振りも多く交え表現していました。 その中でも、違和感を感じさせない、スッと心に入ってくるチームが高評価でした。自然であることはとても重要なようです。そして、シーンの切り取り方も、少し視点を変えるだけでドラマティックになります。
さて、役者をするみんなの創作であるからなのか、役が体におちています。練習時間があまり取れなかったチームもあるでしょうが、役を自分で立ち上げ劇作していくこと。それが役柄を深め、存在感のあるものに仕立てていっているのだと感じました。 


 2年目までとは異なり、ラボ生の(ほぼ)完全創作の舞台を作っていきます。正直、難しい場面もこれから出てくるでしょうが、3年目、最後の年、大いなるチャレンジをし、それぞれに核となるものを持ち帰ってほしいと思いました。








 



2012年11月14日水曜日

創作を開始していく。

ハナレズ、今日も集中したアップからはじまります。
お手玉、棒を使っての波のワーク。



その後、作品の創作方法について、柳沼さんよりのレクチャーがありました。
これから先、ラボ生がチームになって脚本を書き、それに沿って作品を作っていくためです。


「タカノエツコ」さんの手記よりシーンを抜き出し、まずは10分ほどの作品を創作するわけですが、柳沼さんより2パターンのやり方が提示されました。

一つ目は、エチュード式。もう一つはストーリー式です。
前者はシチュエーション、人物のみ設定し、役者が順々に舞台スペースに入っていきます。それを繰り返し、イベントを発生させていきます。それを記録、台本化していきます。
後者は、シチュエーション、イベント、人物を決めます。まず台本をイベントにとって立ち上げ、試演を繰り返し精錬させていきます。


次回は2週間後、チームごとに自主練を重ねていきます。自ら作品を生み出すこと、これまでとは全く違ったラボの場になっていくことと思います。

2012年11月12日月曜日

魂を削る作業を。

ハナレズ、若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』の完全コピーにチャレンジしています。

今回は、柳沼さんにお披露目する回。緊張が走ります。


まずは2人のシーン。
一回目の演技を終え、柳沼さんが伝えたのは「なぜ、泣いていないのか」ということでした。映画では涙を流していたのに、舞台上では確かに出ていなくて、その差はなんなのかということです。
ここで、映画俳優が役作りにかけて来たであろう時間が想像できます。役を演じきるために、たくさんの知識をつけ、バックボーンを生み出し、そのシーンのからだ、こころの状態を再現し、役に没頭していく。
わずか2分ほどのシーンのために映画俳優はどれだけの時間をかけているのか。


見た目の再現よりも心情の再現を重視し、何回も何回も、映画に近づけるまでやりました。







全4シーンありましたが、常にそのことが意識されながらの実演。やる度に間を置き、集中する時間をとり、あるいは同じ舞台に立つもの同士の信頼関係を確かめ合い、本番に何度も臨んでいました。
やり終わった後はそれぞれに疲労していて、やはりこの状態になっているのが本来なんだろうと感じました。




じりじりと魂を削るような作業が続きそうです。






2012年11月3日土曜日

映画を真似る。


ラボ生が自主的に作品を創作していくことになる、ハナレズ第三期。
それゆえ非常にたくさんの宿題が課せられていっています。

今回は柳沼さんがおられなかったのですが、しっかりと宿題が出されていました。
最近亡くなられた若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』映画作品があります。その演技の模倣にチャレンジするというものでした。


その宿題が出されたのが10日ほど前でしたので、そこからメンバーは映画を見、配役を決め、メンバー同士で集っていたということになります。

次回も完全コピーに向けて、細かい表情、声色、そしてそれぞれのバックボーンを見つめながら、練習に励んでいきます。



2012年11月2日金曜日

集団ワーク、そして記憶をたどる。

10/24のラボ講座に関して。
投稿遅くなってしまいましたが、前回の様子をお伝えします。

一人一人の創作劇が終了し、集団のワークへ。
まずは、お手玉をみっちりやっていきます。いつもよりハードルをあげていきました。
そして二人一組、中指で棒を持ち、呼吸に合わせて波のイメージで身体と棒を動かしていきます。この間、私は外に出ていたのですが、終わって入った後の熱気がすごく、それぞれの表情が研ぎすまされているように感じました。三人以上でのワークもやっていた模様です。



その後、話合いへ。
今回は、公演の題材に決定した喫茶店についてです。元々一人創作劇で調べあげていたモノ以外をあげていきます。
ネットで調べたもの、現地に行き、近くの店をまわって聞いたもの。そして京都に古くからある喫茶店巡りをしたもの等々。
その中で、昔その喫茶店で働いていた方のインタビューをされた方がいました。その中には、喫茶店の店長ママの話も登場し、状況だけでなく、当時の感情まで思い起こされるような内容で、イメージが一気に膨らんだのではないかと思います。

思い出を聞き、共有する事はとても素敵なことですね。
生き生きと情景がよみがえります。