ハナレズ、若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』の完全コピーにチャレンジしています。
今回は、柳沼さんにお披露目する回。緊張が走ります。
まずは2人のシーン。
一回目の演技を終え、柳沼さんが伝えたのは「なぜ、泣いていないのか」ということでした。映画では涙を流していたのに、舞台上では確かに出ていなくて、その差はなんなのかということです。
ここで、映画俳優が役作りにかけて来たであろう時間が想像できます。役を演じきるために、たくさんの知識をつけ、バックボーンを生み出し、そのシーンのからだ、こころの状態を再現し、役に没頭していく。
わずか2分ほどのシーンのために映画俳優はどれだけの時間をかけているのか。
見た目の再現よりも心情の再現を重視し、何回も何回も、映画に近づけるまでやりました。
全4シーンありましたが、常にそのことが意識されながらの実演。やる度に間を置き、集中する時間をとり、あるいは同じ舞台に立つもの同士の信頼関係を確かめ合い、本番に何度も臨んでいました。
やり終わった後はそれぞれに疲労していて、やはりこの状態になっているのが本来なんだろうと感じました。
じりじりと魂を削るような作業が続きそうです。
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