箱男を読むから少し月日が経ってしまいました。柳沼ラボは、元気です。
箱男を読んだ後のワークとして、出町柳駅周辺のフィールドワークを行なっていました。目的としては、他者の観察であり、他者のコピーです。その経験をふまえて、前回のワークでは、自分にとって身近な人をコピーして、参加者の皆さんにそれぞれ発表してもらいました。そこで見えてきたことが幾つかありました。柳沼さんの言葉で印象的だったのが、「これは、学校のお遊戯では無い。クラスの中の面白い子がいるけれど、私たちがこのように他者をまねる場合、クラスの面白い子以上の効果を出すには、どうしたらいいのだろうか」
100人の観客を想定して演じるように、との指示が事前に出されていました。参加者同士も、長い付き合いになればなるほど、身内ウケ、といった状態に陥ることもありますが、それでは表現者としてダメなのではないか。他者から見られても大丈夫な様態を築くには? 本物のリアリティを観客の脳裏に浮かび上がらせるためには? そうしたテーマに沿って、柳沼ラボ、10月に突入していきます。読書の秋、観察の秋、表現の秋ですね。
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