台風も去り、秋に突入しました。アクターズラボ+烏丸ストロークロック、通称柳沼ラボです。
今回のワークの後半、即興的に人と人が出会うという練習を行いました。言葉を用いずに、相手とどうやってコンタクトをとっていくか。そこで柳沼さんがコメントしたことがとても印象に残りました。「これがもし演劇の冒頭だったらどう思うか。僕らは最初から二人が何か事を起こすことをわかったうえで見ているが、純粋に見る人からしたら、とても無理やりことを起こしているように見えはしないか?」
練習しているときの私たちの状態と、私たちが観劇をする時の心の状態とは全く違います。ふと、その視点に立ち返らせる柳沼さんの冷静な一言に、参加者たちは思わずはっとしたのではないでしょうか。舞台上での公演が最終的な目標であるからこそ、稽古の時間に距離をとって、冷静に判断していくことが求められるのだと思います。真にクリエイティブであるということの難しさを、実感させられる一幕でした。
さて、今回のワークから、宿題が出るようになりました。安部公房著「箱男」を読んでくるように、とのこと。印象に残ったシーンを、次回ラボでそれぞれに語ってもらいます。
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