三重での公演を終えた演出の柳沼さんが、久々に稽古場に復帰し、いい緊張感が漂います。今日の課題は受講生が自ら作って来た「語り」のシーンの完成度を高めることです。これは7月の公演に向けたシーン作りの一環です。人から聞いたおよそ50年前の人物にまつわるお話を今の若者達が語ることで、当時の人物像を回想の形で浮かび上がらせる仕掛けです。今日の練習では、受講生が自主練習で作って来たシーンを発表し、演出家からのダメだしを経て、繰り返しながら完成度を高めます。指摘を受けるとパフォーマンスがどんどん良くなるのがわかります。
さて、次回作は「語り」と語られた場面が演じられる「芝居」の部分で構成されることが演出家から説明されました。これまでの練習で繰り返して来た、「語り」の部分に加えて、これからは「語りの内容」の部分(回想そのもの)のシーンが演じられる「芝居」が加わってゆくことになりそうです。そして、まずは12〜13あるシーンの「語り」を作るところから、本格的な創作がスタートします。先はまだ長そうですが、いままでやってきたワークが全て下敷きになっていますから、それらの蓄積はきっとこれから活かされてゆくことでしょう。
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