2011年12月17日土曜日

字が浮かぶべきではない。


今回のワークについてお伝え致します。今回も、「山下君が死んだあとのこと」の稽古です。

稽古を続ける中で見えてくる事があります。それは、セリフを言いながら身体を動かす事は、案外難しいぞ、という事です。机の中に隠れるシーンだったり、思いっきり感情を高ぶらせるシーンであったり、言葉と身体がなかなか連動しない時があります。日常的に私たちは、大きな動きをする訳でもないですし、あからさまに相手に感情をぶつける事もなかなか無いと思います。だから、言葉と身体が乖離してしまっている状態が、普通の現代人の姿なのかもしれません。しかし、俳優さんはその状態のままでは、様々なキャラクターの様々な感情を演じ分ける事は出来ないと思います。

どのようにすれば動けるのか。どのようにすれば言葉が伝わるのか。
俳優は稽古場で試され、そして最後には舞台上でその成果を発揮しなければいけません。

今回の台本は、自殺という重たいテーマを扱った作品だけに、参加者全員が真剣なまなざしで、自分の可能性を試しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿