2011年11月26日土曜日

「山下君が死んだ後のこと」

11月26日に行なったワークについてお伝えします。

柳沼さんが京都にいないため、阪本さんが見守る中、ワークが進められました。タイトルの作品は、課題として与えられている台本の名前です。配役も決まっているため、最初に読み合わせを2回しました。その後、簡単なセットを机と椅子で組んでみて、荒立ちをしてみました。台詞を覚えてくるはずが、なかなか覚えられていない方もいたため、シーンの進みが悪い箇所もありましたが、やはり自分の台詞だけを覚えてきてしまうと、ぎくしゃくした感じになってしまいます。そういった場面が少しだけ見られましたが、やはり立ってからの参加者の空気が変わったのが、一番面白かったです。頭の中に入っている台詞が、身体にしみ込んでいく様と言いますか、やはり俳優は心身ともに動かして初めて、リアリティが立ち上がってくるものです。もちろん、会話が入りきっていないのに立ち稽古を始めてしまう危険性もあるのですが、それはそれぞれの考え方があります。今回の稽古では、参加者の皆さんが「そろそろ立ってやってみたい」という空気があり、逆にとてもやる気を感じたのです。

課題台本は、個別での稽古がしやすいようになっています。シーンシーンで区切って練習する事が出来るので、おそらく参加者の皆さんは自主稽古をされると思います。と思っていたその日に、早速参加者が自ら自主稽古を1時間追加で行なっていたようです。お互いに見合って、お互いの演技についてあれこれ言い合う。自然にこれが出来るという事は、集団としての力があるんだと思います。発表は1月ですが、今からとても楽しみです。

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