2013年3月22日金曜日

久々のハナレズ。

久々のハナレズ。
作品の骨子も決まり、本格的に作品が動き出しそうな雰囲気。

現在烏丸ストロークロックの大事な公演が開催中のため、講座が飛び飛びになっています。そんな中でもラボメンバーはずっと自主練を続けている様子。ハナレズも3年目を迎え、与えられるチームから、自ら生み出すチームへと変貌を遂げてきました。



今回は語りの部分。劇中の状況を「語り」で伝える場面。
まず一回目。当時の状況を説明するため、専門的な用語や地名が飛び交いなかなか伝わってきません。そこから、それぞれのイメージをいかに伝えられるか。というところで稽古が進んでいきました。
後半、良くはなってきましたが、「情報」が足りないのではないかという柳沼さんからの指摘。当時を体験している人に直接インタビューをしていこうという話に辿り着きました。次回以降、生の証言を集めるため外との接触が増えていくことと思います。もし当時を知っている方おられればご連絡いただければ幸いです。


本日より!!!

烏丸ストロークロック 新作三都市ツアー公演(伊丹公演)

国道、業火、背高泡立草




3月22日(金)19:30
3月23日(土)14:00/19:00
3月24日(日)14:00

会場:AI・HALL

2013年3月4日月曜日

語り+芝居

三重での公演を終えた演出の柳沼さんが、久々に稽古場に復帰し、いい緊張感が漂います。今日の課題は受講生が自ら作って来た「語り」のシーンの完成度を高めることです。これは7月の公演に向けたシーン作りの一環です。人から聞いたおよそ50年前の人物にまつわるお話を今の若者達が語ることで、当時の人物像を回想の形で浮かび上がらせる仕掛けです。今日の練習では、受講生が自主練習で作って来たシーンを発表し、演出家からのダメだしを経て、繰り返しながら完成度を高めます。指摘を受けるとパフォーマンスがどんどん良くなるのがわかります。
さて、次回作は「語り」と語られた場面が演じられる「芝居」の部分で構成されることが演出家から説明されました。これまでの練習で繰り返して来た、「語り」の部分に加えて、これからは「語りの内容」の部分(回想そのもの)のシーンが演じられる「芝居」が加わってゆくことになりそうです。そして、まずは12〜13あるシーンの「語り」を作るところから、本格的な創作がスタートします。先はまだ長そうですが、いままでやってきたワークが全て下敷きになっていますから、それらの蓄積はきっとこれから活かされてゆくことでしょう。
 

2013年2月19日火曜日

各自の創作をまとめる

今日の練習で行なわれた作業は、各人が自分が出会ったある人物の様子を描いて来た作業を、すり合わせることでした。各人の「証言」をつなぎ合わせて、それぞれが出会ったある人物の姿を浮かび上がらせる試みです。
 「どこで出会ったのか」場所の特定に始まり、その時の状況を克明にすり合わせ、確認ます。そして、それを確認した後、全員で時間の流れに沿って「証言」します。

下の写真は証言してる様子です。創造過多になると、嘘くさくなってしまいます。人をじろじろ観察するなんてことは、日常にはあまり無いので、ちらっと見たりとか、ちょっと話をした様子とか、その些細な出会いの感覚で証言するのがもっともリアリティーを感じる気がします。そして、その時そこにいた人でなければわからない状況、どんな雨だったかとか、においといった感覚的なことが、リアリティーを肉付けします。
 それらを全てフィクションで作るのですから、そう容易ではありませんが、日常の「リアル」を見つめるいいトレーニングになりそうです。

2013年2月5日火曜日

スタッフ決め


今日は稽古終了後に時間を取って、毎年恒例のスタッフ(裏方)の仕事分担を決めました。欠席の人もいたので、全ての役は決まらなかったのですが、概ね役割が決定しました。
 劇研アクターズラボでは、数年前から参加者ができることはできるだけ自分達で行なうことを方針としています。
ラボでの公演が終わった後、仮にもっと演劇を続けたいと思って、自分達でグループを立ち上げるとか、どこかの劇団に入って活動するとなった時に、「演技だけしていればいい」というような恵まれた環境は現実にはあまりないからです。大手で無い限りプロの劇団でも、仕込み(舞台設営の手伝い)をしたり、衣装を集めたり(時には制作したり)、宣伝や事務的なお手伝いをしたりなどは日常的に役者も行ないます。若手であれば、大手の劇団でもそうしたことは行なわれているに違いありません。ですから、スタッフワークも積極的に体験してもらい、実践的な力をつけてもらおうとしているのです。
 この「ハナレズ」はそのあたりが徹底しています。予算管理から照明のプランまで、普通は「荷が重い」となる部分まで、受講生が行ないます。本当に劇団みたいです。継続で参加している人はすっかりたくましくなっていて、中には他の劇団の公演に、スタッフとして呼ばれている人もいます。
 各人の希望をもとに、担当を決めるのですが、それぞれが、得意な所に名乗りをあげるので、自然と適材適所に収まっているように思いました。
公演まで半年ですが、着実に準備が進んでいる感じがしました。

2013年1月17日木曜日

それぞれの視点を

劇研アクターズラボ+烏丸ストロークロック



今回は「タカノエツコ」さんの手記を再構築する最後の日。
アップ後、3チームの創作上演へ。

それぞれがやはり上達しています。題材の選び方、セリフの選び方、対話の仕方、演じ方。
そんななか、あるグループへの指摘の時、柳沼さんがおっしゃっていた「毒にも薬にもならない表現では済まされないぞ」というもの。これが強く印象に残りました。
タカノエツコさんの視点に縛られることなく、それぞれの視点が必要なんではないかということ。それが個性を生み出し、説得力のある力強い表現になっていくのではないかということ。


今回で一段落です。来週から、これまでのみんなの努力が、ひとつの作品として結ばれていくと思います。とても楽しみにしています。




2013年1月10日木曜日

人物の背景

初めて「ハナレズ」の担当につかせていただきました、浅田です。

まず驚いたのは、アップから、非常に緊張感を持って皆さんがやっておられること。まずはお手玉、そして次は棒を使っての「波」を表現するワークへと。

新年初のラボということもあってか、「波」のワークのほうを今日は重点的にやっておりました。

まずは、3名から、そして次は6名へ。




息を合わせる、ということはまず大前提ですが、両脇の棒に意識を向けるのと同時に、「誰が」メインとなって仕掛けているのか、そして自分の身体の稼働域をもっと超える動作ができるかどうか。

作品作りにあたっての、それぞれが持つ空気感の統一にもつながることでもあり、
柳沼さんの指示のもと、45分ほどこのワークを。



そして、その後それぞれのチームの発表にうつりました。
ひとがそこに生きており、そしてその背景はなんなのか、どういう思いをもってその場に立っているのか。「演劇的」に描くのではなく、そこにひとが生きているということをいかに表現するか、ということに対し柳沼さんから厳しくアドバイスが飛びました。


今後も創作が続きます。非常に面白い作品が生まれそうです。


2012年12月20日木曜日

つきつめて想像する。

高野悦子さんの日記をまとめた『二十歳の原点』を基にした創作の練習が続きます。この本は、私ぐらいの世代にとってはまだ親しみがあろうと思いますが、1980年代以降に生まれた方にとっては、今回初めて名前を聞いたぐらいかもしれません。
 なにより、この本が書かれた頃(1969年頃)の若者が考えていたことは、今の20歳とはずいぶん違う気がします。もちろん若者が悩んだり、葛藤したりする感覚はそう変わっていないとは思いますが、価値観や社会の様子はだいぶ違っているように思います。
 演出家のこだわりは、まず「人が生きているリアリティー」を芝居に出現させること。そしてさらに、おそらくその背後にある社会的な(時代背景を伴った)「リアリティー」を感じさせることも求めているに違いありません。特に後者は、かなりハイレベルな要求だと思います。時代の様子や、状況を資料を元に外面的にとらえる(観念的に理解する)ことはそう難しいことではありませんが、身体性を伴ってとらえることはプロの俳優でもなかなか難しいように思います。人がどういう心持ちで生きていたかや、どんな価値観を持って生きていたかなどは、結局想像してみるしか手が無いないと思います。しかも、頭での想像ではなく動きや、仕草に現れるレベルで。
 そんな経験はこうしたことでもなければ、なかなかしないことでしょう。
 彼らが熱心に「日記」を読み解き、それを身体化しようとすることは、まさに劇的な行為です。そんな作業を見ていると、演劇は時代や人を鋭くみつめる装置なのだと感じます。彼らが60年代にどう迫るか、期待したいと思います。